<成人スティル病について>
スティル病(全身型若年性関節リウマチ)は、成人でも発症することがあります。
それが、成人スティル病と呼ばれている病気です。
この病気の報告は、1970年代に出されました。
20~30歳ぐらいの年齢で発症しやすい病気です。
病名が知られていないことや、診断の基準が統一されていないことから、診断が遅れる、あるいは別の病気だと診断される場合があります。
そのため、どのくらいの割合でこの病気の人がいるのか、あるいは、発症しているのか、などの詳しい事は、はっきりと分かっていません。
<原因>
成人スティル病の原因は、はっきりとしていませんが、ウイルスなどの感染が引き金になっているという説が有力で、現在でも原因究明が続けられています。
<症状>
【関節炎・関節痛】
成人スティル病では、手首や肘、肩や膝を中心とした関節痛、関節炎の症状が出ます。
慢性関節リウマチほど、関節破壊の度合いは少ないのですが、関節破壊がないわけではありません。
この病気が再発を繰り返す場合や、発症してから、経過が長い場合には、関節破壊を起こすことがあります。
【弛張熱】
成人スティル病では、ほとんどの場合、弛張熱というものがみられます。
弛張熱というのは、37度以上の熱で、体温が低い時でも平熱にならないような熱のことを言います。
1日のうちの体温の変動の差としては、1度以上あり、敗血症などにみられる発熱です。
特に、早朝や夕方に発熱することが多い熱の症状です。
【発疹】
成人スティル病は、初期のころから、体や手足に、サーモンピンク色の発疹が出ることが多い病気です。
【その他の症状】
○肝脾腫
肝臓や脾臓が腫れた状態になります。
○筋肉痛
筋肉に痛みを生じます。
○表在リンパ節腫大
皮膚に近い部分のリンパ節が腫れます。
○心膜炎
心臓の心膜に炎症が起こり、発熱や胸の痛みなどが出ます。
○胸膜炎
発熱、胸の痛みや、呼吸困難などの症状が出ます。
○咽頭痛
咽の痛みの症状です。