愛知県 森さん(28歳) 体験談 1/3
中村司)
今日は、愛知県の森さん28歳の方ですが、若年性リウマチということで、14歳か15歳ぐらいのころから、リウマチということで悩んでいらっしゃいました。
その森さんに今日は来ていただいています。
よろしくお願いします。
森)
よろしくお願いします。
中村司)
森さんは、ほんとに今から14年ぐらい前、若年性リウマチと診断されて、そのとき、どのような経緯で病院に行かれたのですか。
森)
ハンドボール部に入っていましたので、手首が痛くてボールが持てなくなり、シップをしました。
それで、シップ荒れがひどく、皮膚科に行ったところ皮膚科の先生が「異常な腫れなので」ということで、病院を紹介してもらい、そこでリウマチと診断されました。
中村司)
紹介されて多分、整形外科?。
森)
整形外科です。
中村司)
はい。
分かりました。
それ以来、痛みはどうですか。
森)
痛みは、やはり朝のこわばりがひどくて、薬を飲んだのですけど、変わらずありました、痛みは。
中村司)
それは、ずっと続いていたということですか。
森)
ずっと続いていました。
ただ左手首だけだったので、そんなに不自由はなかったですけど。
中村司)
なるほど。
少し、足の方も変形が。
森)
あります?
中村司)
森さん、もう3年ぐらいうちに通っていただいているのですが、多分あまり痛みとか忘れてしまったのかな?
森)
足の裏ですよね。
中村司)
足の裏ですね。
完全に変形がありますね。
まだ、いまだに残っていることには残っています、残骸が。
森)
これはでも、小学校のときに痛くて、それ以来は別にそんなに。
中村司)
そう。
リウマチ独特の変形があります。
ちょっと菱形、トランプでいうとダイヤのマークのような感じですね。
そんな感じで、少し外反母趾の変形で、これはリウマチ特有の変形、僕から見ると全部あるのですけど、本人はもう忘れてしまったぐらいなので。
痛みは、ないと忘れますね。
森)
はい。
中村司)
それでいいです。
今、無理やり思い出していただいているので、皆さんのためにね。
そんな感じだと思います。
あと、森さんで特徴的なのは、顎の関節のトラブルということなのですが、いつごろから?
森)
顎関節は、中学生のときに痛いと思って、それは歯医者に相談に行きました。
中村司)
これ自身は、まだ完全に顎関節症が治っているわけではないという感じですね。
森)
はい。
中村司)
リウマチの方が顎関節症になる確率は、17%だというデータがあるのですが、私はもっと多いと思っているのですが、どう思いますか。
森)
昨日たまたま、ネットで17%というのを見ました。
中村司)
見た? たまたま見たのですね。
森)
見たのですけど、多いのではないですかね。
中村司)
多いですね。
実は、リウマチの方のほとんどは、顎関節で悩んでいらっしゃるというのが、私の患者さんを診てのデータです。
ほとんどの方が、顎関節になんらかのトラブルがあります。
病名として顎関節症がついているのが、ひょっとしたら17%あるのかなという気はするのですが。
森)
病院には行かないですよね、それで。
中村司)
顎関節が悪いからといって病院に行かれる方は、それほど多くないですね。
よほどひどい人も行かないですよね。
よく顎が固まってしまって、顎が外れてしまう人がいるのですが、自分で治すのが得意になったりします。
逆に言うと顎関節症になりやすい方というのは、リウマチになりやすいという危険性はあります。
これは、遺伝的に関節が悪い、私がよくいっているのは
「リウマチになられる方は、関節の脆弱性がある方が、病気になるとしたら顎関節症、関節リウマチ、他の関節の病気になりやすい」ということなのです。
もともと関節のつくりが華奢(きゃしゃな)人なので、どちらかというときれいな人に多い。
いわゆる美人タイプ、叶 和貴子さんもそうですし、森さんも結構近所で「竹内結子に似てる」とか。
森)
いわれないですよ。
中村司)
この間小学生にいわれてました。
森)
いわれていました?
中村司)
いわれてたの。
覚えてないですか?
森)
知らないです。
中村司)
そういう方でございます。
あと、森さんに初めてお会いしたときに「一番何がしたい?」と聞いたときに、「まだ結婚をしたばかりなので、子どもを産みたい」っていわれた記憶があります。
実は若年性リウマチといわれた人のほとんどが、この病気で悩んでおりまして「結婚ができないんじゃないか」とか「子どもを産めないんじゃないか」といわれます。
「¥確かに森さんもそうだったと思いますが、ドクターの方から「子どもを産む場合には薬をやめないといけない」といわれて、確かうちに来ていただいたと思うのですが、その経緯を教えていただけますか。
森)
「子どもが産めない」と思っていたわけではないのかな。
ただ単に子どもがほしいので、薬をやめたいと思いましたね。
産むのは、絶対だと思いました。
中村司)
産むのは絶対だ。
なるほど。
明確な目標があったのですね。
そう考えている人が、少し少ないなという気がします。
やはり、まず「結婚できないんじゃないか」と思ってしまう。
それは自分も思うし、相手に「リウマチだ」というのも嫌だし、相手の家族に「リウマチだ」となかなかいえないということがあります。
それから、第二段階のハードルは、「子どもが産めない」と思うのです。
第三段階では、「子どもが育てられない」と思う。
これだけ関節が痛い状態で、子どもを抱っこしたり、育てたりするのは不可能だと思う方はたくさんいます。
これぐらい心理的なハードルがあって、もう一つはお医者さんの方で「この薬をやめないと、妊娠はできませんよ」というふうに。
要するに「薬の副作用で、子どもさんがどう子が産まれるか分からないよ」ということもいわれたりするようですね。
そういうことはなかった?
森)
そういうのはなかったですね。
ただ、「リウマチです」といわれたときに、周りの人にいうと「結婚はできないから」というのはいわれましたね。
中村司)
そう。
それいわれます?
森)
「なぜなんだろう」とずっと思っていたのですが。
中村司)
森さんは、その辺がすごく信念があって
「リウマチというのは大した病気じゃない」と思い込んでいましたよね。
森)
はい。
中村司)
それがよかった。
あと、旦那さんも「リウマチ? じゃあ別に治せば?」といったんだよね、確か。
森)
そうですね。
中村司)
それがよかった。
普通の家は、ネットや本で調べ、リウマチというのは治らない病気で「不治の難病」といわれていますからね。
森)
でも、旦那も一応本は読んだんですけど。
中村司)
理解できないぐらいだった?
森)
かもしれないですよね。
別に、だからといって何ができないわけでもないという感じですよね。
中村司)
そこが、森家のすばらしいところです。
森)
森家ですね、それは。
中村司)
普通の人はそれは考えない。
もうこれから動けなくなって、寝たきりになって、「一生、すごい痛みに苦しむんだ」と解釈してしまって、人間というのは思ったことがその通りになる・・・
(森さんの体験談2/3へつづく)